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ここに告白しなければならない。

あのつらい思い出を…

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一年前、私はスキューバ訓練の支援で越前沖に向かった。
参加者ではなく、あくまで被訓練者の支援である。

2泊3日。

山奥の大きなコテージに泊まった。

その日の訓練が終わり、海からコテージまで戻った。

夜はバーベキューだった。




火を焚いて、酒を飲み、
上級空曹の昔の思い出を聞いていた。





ふと気付くと・・・
黒髭准尉が一匹の犬を連れてきた。

『この犬、死にかけてたぞ。
 飯も食わないで・・・こんなところに水もないのによく生きてたな。
 いいにおいがしたから、ここに迷い込んできたんだろう。
 よく焼けた肉でも食わせてやれ』


野良犬はまだ生後2か月といった感じだった。
首輪は最大のサイズに調節されていた。
痩せて首輪が大きくなったのではないだろう、犬が大きくなることを想定して。

つまり飼い主はこの犬を『捨てた』のである。


犬は私になついた。
私は翌日も、その次の日も隊員が訓練に行っている間ずっと、この犬のそばにいた。

体を石鹸で洗ってやり、うまいものを食わせた。

犬は生き返った。
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しかし・・・・・













やがて別れのときがきた。




今日は基地に帰らなければならない。



ごめんな。



元気で生きてろよ。


でも




こんなところに人も住んでいない。
水もない。

犬は今日も私たちの帰りを待って・・・・・


ずっと帰りを待って・・・・


私たちが帰ってしまうことを知らない犬は・・・



トラックのエンジンが動きだし、私はつらい気持ちを抑え、
山をおりた。

犬はずっとこっちを見ていた。


『今日も帰ってくるよね?』
そう犬は言っているように見えた。





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その日は金曜だった。夕方基地に戻り、後片付けを終え一週間が終わった。

あの犬は今日も帰りを待って、
コテージの屋根の下にいるのだろう。


たまたま

その日は車があった。

所用のため弟の車を借りていた。

たまたま・・・

たまたま??





おれは・・・・




おれは!!!!










あの犬を救う!!!

決めた時には車を走らせ、北陸自動車道へ。


待ってろよ。

今日もいつもと同じ場所で待ってろ!!!



時刻は夜9時。

よく道を覚えてたものだ。
山奥のあの場所に向かった。


いるか?

いるか??



真っ暗な山道で私は不安に駆られる。

もしかしてもういないんじゃないか?





やがてあのコテージに着いた。








いた。


無邪気な子犬は、
今日も私の帰りを待って、
コテージの下でずっと待っていた。


もし私が迎えに行かなければ犬はきっと飢え死にしていただろう。


私は急いで犬を抱きかかえ、車に乗せた。

家に連れて帰る。

家には犬が2匹いる。
3匹になってももう一緒やろ。なんとか面倒みられるやろ。
そういえば母が、知り合いから犬をもらうかもしれんと話していたし。
なら3匹になっても問題ない。

事後承諾を期待し、家に連れて帰った。日付は変わっていた。


翌朝、母に捨て犬を拾ってきたことを告げた。



まさかこんな展開になるとは予想していなかった。


母は


『なにしとんねんボケ!!!!!
 これ以上犬飼えるか!!
 その犬捨ててこい!!!!
 殺すか捨てるかしてこいやぁァァァァァ!!!!!!!
 あああああ!!!!!!あああああああ!!!!!!!』


たまにニュースで自分の親を殺す息子がいるときく。

彼らの気持ちがよくわかった。
彼らは一線を越えてしまっただけなのだ。

私は途方に暮れた。

犬を連れて外に出た。

近くに廃屋がある。
そこでしばらく飼おう。

しかし私は普段愛知にいる。
毎週末戻ることもできないし、京都にいる弟に頼んでもしょっちゅう帰れないだろうし。

どうしよう・・・

しばらくそこで待ってろ、腹減ったやろ。
今うまいものもってくるからまっとけ。

そう言って少しの間犬から離れた。


しばらくしたのち、犬の様子を見に戻った。







いない。




どこに?




その後ずっと近所の山まで探し回ったが
結局見つからなかった。

見つからなかった。




これって
捨て犬?


おれのやったことって、捨て犬と同じ??

おれはなんてことを・・・



私は深い後悔と悲しみに苛まれた。

どうか生きていてくれ・・・










その2週間後、私は弟から一報を受けた。

『あの犬、見たで?
 近くで散歩してるところを見たんや。
 よく似てた、たぶんあの犬やと思う。』


かわいい子犬だった。
いつ人に貰われてもおかしくない。
きっと心の優しい人が飼ってくれたのだ。

そう信じたかった。



もしかしたら
弟は嘘をついたのかもしれない。
私があまりにも悲しそうに愛知へ戻るのを見て。

見てないけど
『あの犬いたで』と嘘をつくことで私を安心させようと思ったのかもしれない。
それは本人に聞いても『確かに見た』というに決まっている。

真相はわからない。

けれども







どうか無事で生きていてほしい。

誰か優しい人が拾って幸せにしてくれることを
心から信じている。


簡単に命を粗末にする輩がいる。
思いつきで犬を飼い、飽きたら捨てる。
吠えればうるさいと殴り、蹴り、虐待の限りを犬にぶつける。

大きくなるから首輪は最大のサイズにしておいた?それがお前らの優しさ?
笑わせんなや。
バカが。
このクズどもが。

人間とは残酷なものだ。
人間ほど残酷な動物はいない。

いったい世の中どうなっているんだと思う。

なんでこんなやつらが生きてて、罪のない動物が殺される?捨てられる?


おかしくないか?


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なあ、今も元気で生きてるよな?

             ~毒針次回予告 自衛官ジュニアをぶった斬れ~



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コメント

つらいですね。
弟さんは多分本当に見たと思います。

きっとそうだと

信じています。

何度思い出してもつらい思い出です。
私は捨て犬をしてしまったのか?
何度も考えてしましまいます。

泣けたよ‥‥‥‥


オレも動物大好きなんで‥‥

ウチの周りには野生のネコがいっぱいいる
早い話が野良ネコだ
春と秋を繰り返すたびに小さな新しいメンバーがお目見えする

しばらくすると顔を見せない子も‥‥
多分、気に入られてどこかに連れ帰ってもらえたんだろう
拾われた、そう信じたい
っつか、自分にそう言い聞かせている

ベランダから毎日、日に何度もゴミの日にゴソゴソあさってる顔ぶれを確認している自分が居る

温かい顔で見守るだけで、そこから先は何もしてやれない
たまにオヤツをあげるぐらい‥‥


こんなオレって、ほんとは動物好きを語ってはいけないような気がする‥‥‥‥

辛かったですね…

TANICYUさんが悪い訳ではないのであまりご自分を責めないで下さいね。
ただ、私は動物の救済の真似事をしていますので、もう少しだけ他の方法を
考えてみてほしかったと思ってしまいます。
今度お会いした時に具体的なお話をしますね。

せいさんへ

コメントありがとうございます。
それにしてもあの犬は一体どこへ消えてしまったのか…目を離したのはたった10分ほどの間でした。


野良猫うちの近所にもいます。
かわいそうになりますが、具体的には何もしてやれません・・・

KOIZUMIさんへ

確かに真似事ですね。

あのトラックの中で思ったこと。『あのままほっとく』
『とにかく連れてかえる』
私は後者を選択しました。

あの母の言った言葉が、
正直恨めしく思ってしまいます。

違いますよ(^^;)

私が真似事と言ったのは私自身がやってる事をさしてるんであって、
TANICYUさんの取った行動を真似事と言ったのではないですよ(^^;)

Re: 違いますよ(^^;)

> 私が真似事と言ったのは私自身がやってる事をさしてるんであって、
> TANICYUさんの取った行動を真似事と言ったのではないですよ(^^;)

すみません。わかっています。

ただ私のやったことも真似事だと思ったんです。
またお話きかせてください。
ありがとうございます。

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