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「お前はすでにマークされている」


将軍はケンシロウのように言い放った。
村山の所属する小隊の長である。
村山だけを対象に1830(I)、非常呼集がかかった。


・・・・・



その日の午後。

実は村山は大型自動車の運転免許を取るため、長野県まで出張に行っていた。
これは自衛隊では、訓練として扱われるため、平日の昼間に行う。
『大型自動車技能訓練』という名で。
つまり仕事である。
DSCF2616.jpgDSCF2617.jpg

技能訓練が始まる直前、村山の電話が鳴った。

上官。

『本日の訓練が終了したならば、ただちに中山曹長のもとへ向かえ』
「はい」
何の用だろうか。
村山は心当たりがなかった。
訓練出発前にあいさつに行くの忘れたからか?
おれ何かしたかな・・・


1830、村山は中山曹長のもとへ。


「入ります!村山士長は、中山曹長に用件があり参りました」

中山曹長
『おう、お疲れさん。
 ・・・ちょっとここに座れ』



村山は事態を理解した。

メンツがただ事ではない。
将軍と中山曹長が二人揃って指導とは、普通ではない。
二人とも搭乗員。航空自衛隊においては搭乗員という身分は殿様のようなものだ。

彼らはただ村山をじっと見ていた。


『なんで呼ばれたか、わかるか』

「わかりません。仕事のことですか」

『違う、全く別の話だ』

「教習行く前に、命令を確認せず、長に申告せぬまま行ってしまいました。そのことでありますか」

『仕事のことじゃない、お前のプライベートのこと』

「・・・・・」

『アフターファイブは何をやってる』

「採用試験の勉強です」

『それ以外』

「・・・・・」

将軍
『おまえブログやってるよな』


「・・・はい(ついにばれたか!!!)」

『自衛隊の誹謗中傷だろう!!!!』

「・・・・」

『俺はショックだったよ、おまえがあんなことやってるなんて・・・』
 なんであんなことをやったんだ』


「私は知りません。自分の思ったことを書いただけです」
村山は覚悟した。
そして退職の時が到来したことを認めた。

将軍
『なんで言わないんだ
 なぜあんな所で、自分の不満を暴露するんだ
 不満があるならわれわれに言わないか』


(フン、俺があんたらに言える立場か。
 俺がどれだけの扱いを受けてきたかわかってんの?
 下っ端下っ端!!いつもあんたらに都合のいいよう便利にこきつかわれ、
 『お前は下っ端』
 『お前より下は、確実にいないから』
 いつも言われ続けた俺の気持ち、おまえらにわかるか?
 おれが何をした?
 いつもお前たちのためにと思って働いたのが俺やぞ。
 おれがいたからお前らは楽ができたんじゃないのか?
 お前ら空飛んで御苦労さん。
 俺みたいな下っ端があんたらのために具体的にどういう仕事をしたか知ってる?言える?
 絶対言えへんやろ!!
 だっておまえら、自分が飛ぶために、誰が何やってるかちっとも知らんもんな!)


中山曹長
『お世話になった部隊の悪口をいうなんて』

将軍
『誰にでも不満はあるんだよ。なんでブログにするんだ』

『おまえはそうやって警察に行っても犯人や被害者を書くんだろう!』

『お前にはがっかりした』

『もうコーヒーは入れるな、お前は次はきっと毒入りコーヒーを作るに違いない』

『そのうち人殺すんじゃないのか』

『お前の暴露日記だんだんエスカレートしてるぞ』

『自分では気づかないだろう、お前は踊らされてんだよ』

『自分の所属する組織を批判するなんて、貴様は非国民だな』


『あほぼけナス!!』
『アホンダラ!!!』

『お世話になった部隊だぞ!!おれも何度もお前を救ってやったはずだ』

二人は、
有無を言わせぬローテーショントークで若者を攻撃した。

反論の余地はない。
いや、言っても無駄だ。

今までもそう、下っ端だから何言っても無駄なのだ。
「それが自衛隊だと」
村山は言う。

(お世話になったお世話になったって・・・
 あんたがぎっくり腰で動けんとき、毎回俺が弁当届けたやろが。
 『クーラーつけてこい』
 「はい」
 『やっぱり寒い、消してこい』
 「はい」
 『5分だけつけろ。そのあと消せ』
 「はい」      ※クーラースイッチ操作には1階まで下りなければならないのでみんな嫌がる。
 『偉い人が来る。掃除しとけ』       だから空士である村山はいつもそれを押し付けられる。       
 「はい」
 「はい」
 「はい」




 ・・・・・・
 「はい」


「○●しとけ=はい」しかないねん空士は!!!) 


恩着せがましいぞ。
何が「救ってやった」やねん!
俺がおったからこそあんたも楽が出来たんやろが!!

村山は反省した顔をしながらも、心の中では次なる展開を考えていた。

                   『9月4日 ブログ乗っ取り』へつづく
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