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『貴様はガイキンだ。解禁時期はUNK。』
     ※UNK・・・Unknownの略語。アンノウンと読む。「未定」の意。

曹長は冷酷に告げた。

『この件については、もう上まで挙がっている。お前はスパイだからな。
 処分を検討されている。それだけ重大なことをやったんだ』

将軍はしばらくの沈黙の後、


『あのブログをみてショックだった。
 もうお前にはガッカリだよ。』









『ガッカリだよ!!!』


と今度は桜坂やっくん風に出て行った。






久しぶりのガイキンである。

以前、営内(基地内居住区域のこと)で酒缶が発覚したとき以来である。
営内での飲酒は禁止されている。
当時そのルールを彼は知らなかった。
周りの先輩連中が当たり前のように、深夜に飲酒し、馬鹿騒ぎする姿を毎日見ていたので、
飲酒は黙認されているのだと思っていた。

村山は飲酒の罰として、トイレ掃除、廊下掃除、洗面所掃除等をさせられた。
同じ部屋の隊員も連帯責任として、強制労働にあたった。

しかし村山は知っている。
1曹の隊員が、営内で飲酒してバレたのにもかかわらず
何のとがめもなく、もみ消されたこと。


理由は簡単。
1曹だからである。
自衛隊は階級がものをいう。
階級が上がれば何をしても許される。
何をやっても大丈夫。

まあ、こんな1曹には誰もついていかないが。


村山はすでに部隊を脱退する決意を固めていた。
脱退するその日まで・・・ガイキンは解かれることがないことも、わかっていた。


外に出られない土日というのは長いものだった。
土日がこんなに長いと感じたことはない。


本を読んだり、採用試験の勉強などをやっていたが、何をやっても身に入らない。
もしこれが『処分』となれば、もう彼が目指す採用試験は受験できない。
だから身に入らなかった。

何も考えずに、ただ基地の外周を走った。
何キロ走ったか覚えていない。
気がつくと、日が落ちていた。それでもなお走り続けた。
とにかく意味もなくがむしゃらに。

退屈な休日だった。

日曜の夜、反省文を書いた。
4枚。

しかしその内容は・・・・・



やはり過激だった。

あの暴露日記同様。


明日から仕事が始まる。

この事件を何人の隊員が知っているのか分からないが、
とにかく・・・


もう以前のようにあだ名で呼ばれ、慕われてきた日も
もう終わりを告げようとしている。

ついにばれてしまったか・・・

まさか処分の話までいくとはな・・・


そう、村山が3年をかけて積み上げてきた上官からの信頼は、
彼の過激な『自衛隊暴露日記』の発覚によって失われたのだった。


半日にして。
いや一瞬にして。

                  ―9月7日(月) 配置特技剥奪―
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